<改訂>子どもの教育の原理 ─保育の明日をひらくために
- 著者
- 古橋和夫 編著 岡田耕一・金城久美子・近内愛子・塚本美知子・寺田博行・夏秋英房・西智子・松浦真理・村田カズ・山本睦・百合草禎二
- 版型・頁
- A5判 272頁(2018/04/01)
- ISBN
- 978-4-89347-299-1
- 価格
- 2,090 円(税込) (税別1,900円)
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2017年3月告示の「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に対応! 新保育士養成課程(2019年4月スタート)の内容をふまえた最新「教育原理」テキスト!
幼稚園教育要領を例にとれば、環境を通して行う教育を基本として、①遊びや生活の中で、豊かな体験を通じて、何を感じたり、何に気付いたり、何が分かったり、何ができるようになったりする「知識・技能の基礎」、②遊びや生活の中で、気付いたこと、できるようになったことなども使いながら、どう考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力・判断力・表現力等の基礎」、③心情、意欲、態度が育つ中で、いかにより良い生活を営むかという「学びに向かう力、人間性等」の3つの資質・能力に整理されています。
さらに、自立心、協同性、思考力の芽生え、言葉による伝え合い、豊かな感性と表現など、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を示しました。これらは、小学校教育との連続性を意識しながら、幼児教育の成果が小学校と共有されるように改善したものですが、これらを規定した幼稚園教育要領は、幼児教育の現場に大きな影響を与えていくことでしょう。また、2020年施行の小学校学習指導要領、2021年施行の中学校学習指導要領も同様です。
教育を学び教職を目指す人は、当然のことですが、私たちのまわりで進む教育の改革に関心をもち、考えを深めていくことが必要です。教職に関する専門性を高め、主体的に学び続ける教師が求められています。言い換えれば、園児、児童、生徒に求められている資質・能力と同様に、何を知っているか、何ができるかという知識・技能だけでなく、知っていることをどう使うかという思考力・判断力・表現力、さらに学びに向かう力、豊かな人間性が求められています。この『子どもの教育の原理』を学ぶことが、現代の教育動向を知り、自分を高める第一歩となることを願います。
(本書「まえがき」を要約)
主要目次
第1部 教育の意義と歴史
第1章 教育とは何か
第2章 幼児教育を築いた人々
第3章 わが国の幼児教育と保育の歴史
第2部 教育の制度と実践
第4章 子どもの発達と教育
第5章 教育と子ども家庭福祉における目的と目標
第6章 わが国と外国の幼児教育・保育の制度
第7章 保育・教育の計画
第8章 子どもの発達の特徴と遊び
第9章 幼児教育と保育の教育評価
第3部 教育と保育の現状とこれから
第10章 特別支援教育
第11章 生涯学習社会における幼児教育と保育
第12章 保育者とは何か