保育・社会福祉学生のための相談援助演習入門
- 著者
- 中嶌 洋・園川 緑 編著 井上美和・大賀有記・土永葉子 著
- 版型・頁
- B5判 208頁(2015/10/21)
- ISBN
- 978-4-89347-228-1
- 価格
- 1,980 円(税込) (税別1,800円)
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保育士や社会福祉士を目ざす人のための「相談援助」演習の最新入門書!
保育士や社会福祉士などの相談援助職にとって必要な「価値とは何か」「知識とは何か」「技術とは何か」という古くて新しい課題の答えは、時代や社会の趨勢とともに、その内実を少しずつ変容させてきている。
本書は、前述のような今日的課題に見合った相談援助のあり方の基礎を総合的に理解するために、さまざまな事例や演習を用いながらまとめたものである。大学・短期大学・専門学校などの保育士養成課程・社会福祉士養成課程の科目「相談援助」に対応しつつ、講義のなかでグループになって事例の内容について考えたり、学生の皆さんにとって身近な話題を扱った演習に取り組んだりしながら、効果的に学びを深められるよう工夫している。また、価値・倫理、知識、技術など、いわゆる相談援助の共通基盤を中心に、これからの相談援助の土台づくりを目ざし、全15回分の演習内容を1冊に収録している。
(本書「はしがき」を要約)
主要目次
第1部 相談援助技術を学ぶ
第1章 相談援助演習の意義 ─理論と歴史─
1 相談援助技術の専門性を学ぶ
2 相談援助技術の基礎
3 歴史認識の重要性
第2章 相談援助技術の共通基盤と展開過程
1 価値・倫理の意義と難しさ
2 ソーシャルワークにおける展開過程と援助終結に向けて
第2部 自分を知る・相手を知る
第3章 自己覚知
1 コミュニケーションをとりながら自分を見つめる
2 私のライフヒストリーで自分を見つめる
3 自己覚知に必要な基礎知識 ―自己覚知を考える上で―
第4章 価値観
1 自分や他者の価値観を知る
2 価値観の違いによる仕事への影響
3 価値観の違いを大切にするために
第5章 他者理解 ─相手の立場になる─
1 他者を知り他者のよさに目を向ける
2 事例から考えるソーシャルワーカーへのステップ
3 さまざまな他者理解について
第6章 受容と共感 ─ケースワーク(個別援助技術)─
1 私とあなたの違い
2 受容と共感を伝えるには
3 相手を知り感じる
第7章 傾 聴 ─グループワーク(集団援助技術)─
1 身近なグループ
2 グループワークを展開する
3 発言する・傾聴する
第8章 ストレングス視点 ─コミュニティワーク(地域援助技術)─
1 ストレングス
2 コミュニティワーク
3 コミュニティワークにおけるストレングス視点の活用
4 コミュニティワークにおけるストレングス視点の基礎知識
5 ストレングス視点の重要性
第9章 敬 意 ─感謝できる人になろう─
1 「幸せ」を探してみよう
2 ソーシャルワーカーへのステップ
3 人とかかわる“援助者”
第3部 基礎理論を学ぶ
第10章 基礎理論を学ぶⅠ
─クライエント中心理論アプローチとエコロジカル理論アプローチ─
1 クライエント中心理論アプローチの基礎
2 非指示技法
3 クライエント中心理論アプローチの基礎知識
4 エコロジカル理論アプローチの基礎
5 エコロジカル理論アプローチの基礎知識
第11章 基礎理論を学ぶⅡ
─行動理論アプローチ・認知理論アプローチ─
1 自分の気持ちをとらえる
2 認知行動療法とは
3 認知行動療法の元となった理論
第12章 基礎理論を学ぶⅢ
─エンパワメント理論アプローチ・システム(家族療法)理論アプローチ─
1 存在を肯定するということ
2 「エンパワメント」が可能となる社会的条件とは
3 エンパワメント理論とは
4 家族へのアプローチについて考える
5 家族をシステムとしてとらえる見方
第4部 実践の方法を学ぶ
第13章 マッピング技法 ─ジェノグラム・エコマップ─
1 マッピング技法の基礎理解
2 各種様式への記入方法
第14章 記録の書き方 ─種類・文体・構造化・留意点─
1 記録の意義
2 記録の種類
3 記録に向けての実践的トレーニング
第15章 学び続けることを学ぶ
1 教育の必要性
2 人間の独自性
3 日本人の独自性
4 生涯学習の基礎知識(専門的な知識・理論)
5 人生80年時代の生き方
さらに学びを深めるために
索引
編著者・著者紹介