絵本でつくるワークショップ 体感しよう絵本の世界

著者
槇英子・仲本美央・瀧直也・松山恵美子 著
版型・頁
B5変形判 160頁 ※前半80頁フルカラー(2014/03/25)
ISBN
978-4-89347-202-1
価格
2,200 円(税込) (税別2,000円)
数 量

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概要

“絵本”をもとに創造的な体感的世界をつくる

絵本でつくるワークショップの開催を通じて、学生たちは自らが主体となって、絵本の世界から立ち上がる新しい創造的な時間と空間を、地域の企業や自治体関係者に積極的関わり協力を得ながら、地域の子どもたちやその保護者も一緒になってつくりあげて楽しみます。そのプロセスは、言葉を交わしあい、真剣に、そして楽しみながら、協働していく試行錯誤そのものです。そして、その様な、活動に取り組む姿勢そのものが、毎日の日常の姿となってきました。それは筆者たちが大学教育において、引き出そうと目指してきた学生の姿でもあります。
本書は、その学生たちの姿を導きだすきっかけとなったワークショップを紹介するものです。第1章では、2011年より4年間で開催してきたワークショップの実際を、豊富な写真を通して紹介しています。第2章では、ワークショップが誕生したきっかけから具体的な活動の展開を説明しています。第3章では、言語表現、造形表現、自然体験活動、情報教育、それぞれの専門領域からワークショップの方法と成果を述べています。第4章では、ワークショップの誕生から活動展開に至るまでのさまざまな専門家や地域、企業、学内との連携を述べると共に、他大学でのワークショップによる活動を紹介しています。
本書によって、この活動の展開や方法だけでなく、参加者一人ひとりが主体となり、生きる力を育むことができるということをお伝えできましたら幸いです。さらに、児童館や学童保育、保育園、幼稚園など子どもたちが生活する場でも「私たちもやってみたい!」という思いと実際の取り組みがひろがりましたらば、なによりも幸いです。

主要目次

はじめに
本書の図の見方について
第1章 絵本の世界を体感するワークショップの実際
 ワークショップⅠ 『14 ひきのひっこし』の世界を体感する
 ワークショップⅡ 『ぐりとぐら』『ぐりとぐらのえんそく』の世界を体感する
 ワークショップⅢ 『もりのかくれんぼう』『おちばいちば』の世界を体感する
 ワークショップⅣ デジタル絵本をつくり、地域の子どもたちと楽しもう
 ワークショップⅤ 『からすのおかしやさん』の世界を体感する
第2章 絵本の世界を体感するワークショップの誕生と展開
 1.目の前にいる学生たちに必要とされていた学び
 2.なぜ、ワークショップであったのか
 3.絵本の世界を体感するワークショップの誕生
 4.絵本の世界を体感するワークショップの展開
第3章 絵本の世界を体感するワークショップの方法と成果
 1.ワークショップと言語表現
 2.ワークショップと造形表現
 3.ワークショップと自然体験活動
 4.ワークショップと情報教育
第4章 絵本の世界を体感するワークショップがつなぐもの
 1.絵本の世界がつなぐ“ひと・もの・できごと”
 2.連携(つながり)から生み出されたこと
 3.大学発ワークショップのひろがり
おわりに